大島紬について

大島紬の柄 龍郷柄

本場奄美大島紬は多種多様な柄が存在しますが、その中でも最も有名な柄が『龍郷柄』です。


現在の龍郷柄は奄美に自生している「蘇鉄(ソテツ)」をモチーフにした柄で、奄美大島の龍郷という地方で柄が考案されたので龍郷柄という名前になりました。


また、龍郷柄の由来の一説として蘇鉄に奄美大島の毒蛇のハブが居るところを見たことで龍郷柄が出来たとも言われており、昔はハブの背中の模様をモチーフに用いた柄も存在したそうです。

龍郷柄には柄の大きさが何種類もあり、その大きさによって○○玉(釜)と呼ばれています。
玉(釜)とは、反物の幅の中に1つの完全な模様が何個あるのかを表しており、数字が大きくなるほど一つの柄の大きさが小さくなっていきます。

【サンプル画像】
1玉は反物の幅(36cm~38cm)に1つの模様がある龍郷柄でかなりの大柄です。昔に流行った柄で現在はあまり見ることは出来ません。

2玉は現在の主流となっている龍郷柄です。柄の大きさも程よく、着物仕立てはもちろん最近では着物以外の衣類やストールやバッグ、小物など幅広く使用されています。

6玉は龍郷柄の中ではかなり小さな柄です。小さい柄を活かして小物にすると人気のある柄でもあります。
また、龍郷柄は本来は女性用の柄ですが6玉くらい小さな柄になると男性用の着物に仕立てても違和感なく、着流しで着用しても粋でいい感じになります。

本場(奄美)大島紬の種類

本場(奄美)大島紬は大きく分別すると、泥大島・泥藍大島・色大島・白大島・草木泥草木染大島の5種類に分けられます。


〇泥大島…テーチ木(シャリンバイ)と泥で染めた大島紬

〇泥藍大島…藍で染めた絣糸(かすりいと)をテーチ木(シャリンバイ)と泥で染めた大島紬
サンプル画像なし

〇色大島…化学染料を用いて染めた大島紬

〇白大島…地糸(じいと)を染めずに白い絹糸のままで、絣糸(かすりいと)の絣模様に色を入れた大島紬

〇草木泥草木染大島…テーチ木(シャリンバイ)以外の草木単体もしくは草木と泥で染めた大島紬
サンプル画像なし

一般的に泥大島と泥藍大島は本場奄美大島紬で作られることが多く、色大島と白大島は本場大島紬で作られることが多い大島紬です。

大島紬とは

鹿児島県を代表する伝統工芸品の織物である「大島紬」は絹100%で作られており、糸を先に染める「先染め」で経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に浮き沈みさせて織り上げる「平織り(ひらおり)」という手法で作られているため裏表がないのが特徴です。


鹿児島県で作られる伝統工芸品「本場大島紬」には、「本場奄美大島紬」「本場大島紬」の2種類の大島紬が存在します。

本場奄美大島紬は、奄美群島内の本場奄美大島紬協同組合の組合員が生産された伝統工芸品「本場大島紬」を指します。

〔本場奄美大島紬の定義〕
1.絹100%である
2.先染め手織りである
3.平織りである
4.締め機で手作業により経(たて)・緯(よこ)絣の加工をしたものである
5.手織りで経(たて)・緯(よこ)絣を合わせて織り上げたものである
引用元 本場奄美大島紬協同組合ホームページより

一方、本場大島紬は鹿児島産地と都城産地の2ヵ所で生産された伝統工芸品「本場大島紬」のことです。本場大島紬においては、機械で織る「機械織り」も定義として認めていることが本場奄美大島紬と違う部分です。

また、それぞれの織物には厳しい検査を経て証明証が発行されますが、本場奄美大島紬には「地球印」で本場大島紬には「日本旗印」が施されています。

〔本場奄美大島紬の証明〕
〔本場大島紬の証明〕

店長紹介

ご来店頂き有難うございます。
紬のとくやま WEBショップ店の店長の徳山です。

本場奄美大島紬の産地、奄美大島から大島紬をはじめとした様々な特産品を通販にて取り扱っております。
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